家賃滞納への対応その3

もはや自分では解決できないと判断したら、早めに弁護士さんに任せるようにします。
ここまできてしまうと家賃の回収よりも退去してもらうことを優先します。
契約書と滞納状況が分かる資料を作り、弁護士さんに正式に依頼します。この時点で着手金が必要になります。金額は滞納状況や家賃の額によって弁護士さんと相談して支払います。
ここから先は弁護士さん任せになってあまりやることもありません。
入居者と弁護士さんの交渉で、滞納家賃の支払方法の話し合いになります。
支払能力が無ければ、契約の解除と立ち退きの裁判になります。家賃を滞納しているので裁判に負けることはほとんどありません。
ただ、裁判に勝っても入居者はお金が無く引越し費用も無い場合が多いので、この場合、そのまま強制退去の手続きを進めます。(といってもすべて弁護士さんがやってくれます。)
強制退去の日時は入居者に知らされるので、それ以前に転出(夜逃げ)することもあります。
もし強制退去の日まで居座った場合は、ちょっと厄介なことになります。部屋にある家財道具などをすべて差し押さえして運び出し、文字通り強制的に退去させ、鍵を新しいものに取り替えます。
家財道具などを運び出す人件費や一時的に保管する倉庫代・運送費などは、すべて家主負担になるため、夜逃げしてくれたほうが負担は軽くなります。(この金額はかなり高額になります。)
夜逃げの現場を見つけても見ないふりをします。
強制退去の日が近づいたら、注意してみていてもしも夜逃げしたらしいと判断したら、すぐに弁護士さんに連絡し、家財道具の運び出し要員やトラック・倉庫などをキャンセルします。ただし、強制退去そのものはキャンセルせず、きちんと執行官に来てもらい、明け渡しを受けます。
ここまでやって初めて空室になったわけで、早めにリフォームを行い、次の入居者を探します。
最後に弁護士さんに支払いをします。金額は滞納金額などによって違います。
結局、滞納家賃はもらえませんが、判決後10年間は請求する権利は残りますし、保証人に請求することもできます。実際、退去から8年ほどたった頃、保証人が建売住宅を購入したことを弁護士さんが察知して、差し押さえ手続きをして滞納家賃全額を回収したこともありました。
このときは、弁護士さんと顧問契約を結んでいて本当によかったと思いました。


投稿日: 2008年08月18日 | カテゴリー 家賃滞納者への対応